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展示動物紹介

オーストラリアの平原

オーストラリアの平原の写真

 オーストラリア大陸は数千万年前から、他の大陸とは隔離された状態であったため、脅威的な生物が入り込むことがほとんどなく、原始的な哺乳類であるカンガルーやコアラなどに代表される有袋類が、そのまま生き残ったのではないかと 考えられています。  ここでは、オオカンガルーとアカクビワラビー、そして飛べない大型鳥類であるエミューの3種類を混合展示しています 。

オオカンガルー Macropus giganteus

オオカンガルーの写真

英名 Eastern Grey Kangaroo
分類 有袋目 カンガルー科
分布 オーストラリア・タスマニア
保護 IUCN(LC)

数頭から数十頭の群れをつくって生活している大型のカンガルーです。ご存知のとおりお母さんのおなかの袋の中で授乳をして赤ちゃんを育てます。オスは大きなものでは体重が60kgを超えますが、メスは20〜30kg程度とオスとメスの体格差があります。植物食で、主として草を食べ、その他に低木の芽・若葉なども食べています。通常、前足、後足の4本足に加えて、立派な太い尾も支えにしてゆっくりと前進します。ピョンピョンと高速で跳躍するときは、前足は着地せずに後足2本のみを着地して素早く前進します。 またオスどおしが争うときは、尾を支えにして後足で相手の腹部をけったり、お互いに前足で殴ったりと、まるでキックボクシングをしているかのようにも見えます。暑い時間帯は木陰で休んでいることが多く、体温調節として両前足を自分でなめて唾液で濡らすことで、体温を下げている面白い生態も観察することができます。 全身の体毛が灰色であるため「ハイイロカンガルー」という別名もあります。

二頭のカンガルーのお母さんの袋からそれぞれ赤ちゃんが顔を出している写真 カンガルーのお母さんの袋から顔を出している子供 カンガルーのお母さんの袋からしっぽだけ出ている子供の写真

お母さんの袋から赤ちゃんが顔を出したとても微笑ましい写真をいくつか紹介しましょう。たまに後足だけや、シッポだけが袋から出てるなんてこともありますよ。

アカクビワラビー Macropus rufogriseus

アカクビワラビーの写真

英名 Red-Necked Wallaby
分類 有袋目 カンガルー科
分布 オーストラリア・タスマニア
保護 IUCN(LC)

明確な定義づけはないようですが、小型のカンガルーを「ワラビー」といいます。ちなみに中型のカンガルーを「ワラルー」といいます。しかしどれも基本的な習性などはカンガルーと大きくかわりません。アカクビワラビーはオオカンガル ーと比較すると、全体にずんぐりとして、毛足が長く、毛色は濃い茶色です。時々オオカンガルーの若いオスとキックボクシングのような組み手をしていることがありますが、今までに大きなケガを伴うような争いはありません。

アカクビワラビーの写真 アカクビワラビーの写真 アカクビワラビーの写真

アカクビワラビーもやはりお母さんのおなかにある袋から、子どもが顔を出したところはほのぼのしていいですよね。現在はオスの「アナキン」1頭を飼育展示しています。

エミュー Dromaius novaehollandiae

エミューの写真

英名 Emu
分類 ダチョウ目 エミュー科
分布 オーストラリア
保護 IUCN(LC)

ダチョウと同じように飛べない鳥としても有名ですが、小さな翼は大きな胴体にちゃんとくっついています。長くて立派な2本足で力強く走ると、およそ50km のスピードが出るといわれています。雑食性であり、果実、種子、草そして昆虫なども食べます。 展示場の中をゆっくりと歩き回っていることが多いのですが、時おり観覧通路の窓ガラスのすぐそばまで近づいてくるこ ともあります。また全身の羽毛は、2本の羽が根本でくっついており、ひとつの毛根から2枚の羽が出ている状態ですが、これは鳥類ではエミューだけです。

多摩動物公園から分譲してもらったエミューの受精卵の写真 卵から出てきた2匹のヒナの写真 生まれてから5ヶ月ほどたった写真

エミューの卵はアボカドのような深い緑色をしています。卵をあたためるのはオスの役目であり、ヒナを守るのもオスの役目です。これはダチョウも同じです。ヒナは親とはまったく違ったしま模様ですが、5ヶ月ほどたつと親鳥と似たよう な配色となります。鳥類の成長は早く、1年位たつと成鳥の大きさになります。現在はオスの「ウィン」と人工孵化・人工育雛をしたメスの「タマ」を飼育展示しています。