展示動物紹介
サルたちの森 Monkey Forest
サルの仲間は大きく4つのグル-プにわけることができます。原猿類・旧世界ザル(狭鼻猿類)・新世界ザル(広鼻猿類)・類人猿の4グループです。 「サルたちの森」ではこの4グループからそれぞれ1種類づつを選び展示しています。 ワオキツネザル(原猿類)・ブラッザモンキー(旧世界ザル)・コモンリスザル(新世界ザル)・シロテテナガザル(類人猿)の4グループのそれぞれの特徴や違いをじっくりと観察してみてください。
コモンリスザル Saimiri sciureus
外国 語の 表記 |
Common Squirrel Monkey 松鼠猴 커먼 다람쥐 |
---|---|
分類 | 霊長目 オマキザル科 |
分布 | 中米・南米大陸 ブラジルなど |
保護 | CITES(附属書Ⅱ)、IUCN(LC) |
ワオキツネザル Lemur catta
外国 語の 表記 |
Ring-tailed Lemur 环尾狐猴 반지 꼬리 |
---|---|
分類 | 霊長目 キツネザル科 |
分布 | マダガスカル島 |
保護 | 国際希少野生動植物種、CITES(附属書Ⅰ)、IUCN(NT) |
最も原始的な原猿類の仲間であり、とがった鼻と毛の多い顔で、一般的なサルの仲間(真猿)とは異なる顔つきとなっています。 名前の由来は、長い尾にいくつもの輪が連なっているように見える縞模様があるためで、「輪尾キツネザル」となりました。 体温調節があまり得意ではないため、日当たりのよい場所では太陽に向かって両手を広げ、体を十分に温めてから活動を始めます。



左側の画像は日向ぼっこの様子です。真っ白なお腹を、暖かな太陽の方向に向けていますね。両手を広げている仕草がとても愛らしく、来園者の人気をよんでいます。中央の画像は双子の赤ちゃんとお母さんです。 右側の画像では少し成長した赤ちゃんをおんぶしています。
ブラッザモンキー Cercopithecus neglectus
外国 語の 表記 |
De Brazza's Monkey 勁力的猴子 브라자의 원숭이 |
---|---|
分類 | 霊長目 オナガザル科 |
分布 | 中央アフリカ |
保護 | CITES(附属書Ⅱ)、IUCN(LC) |
顔の毛色に特徴のあるサルで、頭部の橙色は頭巾のようであり、鼻から顎にかけての白色の毛がひげをたくわえたおじいさんのようであり、 まるで水戸の黄門様のような風貌が印象的です。 野生では湿地林・川辺林など水辺付近の林で、主として果実や木の葉などを採食していますが、ときどき昆虫なども食べることがあるようです。



現在オスの「ジープ」とメスの「ユミ」、そしてその子どもたちの「ジュンコ」・「ローリー」の4頭を飼育展示しています。
シロテテナガザル Hylobates lar
外国 語の 表記 |
Lar Gibbon 白手長臂猿 흰손긴팔원숭이 |
---|---|
分類 | 霊長目 テナガザル科 |
分布 | タイ、マレー半島、スマトラ北部 |
保護 | 国際希少野生動植物種、CITES(附属書Ⅰ)、IUCN(EN) |
名前の由来は、両手の毛色が白色であるためで、「白手テナガザル」となりました。 体毛はクリーム色から黒色まで個体差があり、性別や年齢とは関係がありません。 樹上生活に適応しており、長い腕を左右交互に前方に出して木の枝を握り、まるで雲梯をするかのようにして前進します。 とても大きな声で呼び合ったり、合唱することがあり、周囲に自分たちの存在をアピールしています。現在親子4頭が仲良く生活している姿を観察できます。



「ルーク」(黒色オス)と「サクラ」(茶褐色メス)は子育てが非常に上手な夫婦で、これまでに4頭の子どもが誕生し生育しました。
オマキザル科の中では最も小さい仲間で、とても機敏に動きまわります。樹上性に適応していて、主に果実や昆虫などを探して食べています。 野生では数10頭の群れをつくり、聴覚と嗅覚による仲間どおしのコミュニケーションはとても発達しており、特徴的な高い音声を頻繁に発したり、 また尿による臭いづけ行動もしばしば観察することができます。