最新のどうぶつえん日記
祝!トキの巣立ち。新たな世界へ! 6月3日
先日、トキ里山館で暮らす今年生まれのトキ3羽が巣立ちを迎え、巣から外の世界へ羽ばたきました。トキは生後40日前後で巣立ちを迎えると言われており、この3羽も概ね予定通りの日数で巣立ちました。 巣立ちました!とはいうものの、最初は一瞬外に出てすぐ巣へ戻ってくるというケースが多く、日を追うごとに段々と外の世界になれて自由に動きまわるようになります。 巣立ちを迎えた後は、さっそくエサをとる練習が始まります。いしかわ動物園で産まれた3羽のトキはいずれ新潟県の佐渡島へ移送され、野生で生きるための訓練を受けたあとに放鳥されます。そのため、自力でエサをとることは必要不可欠なのです。初めはなかなか上手くエサがとれず、お腹が空くと親にねだっている光景をよく目撃します。しかし、親もそう甘くはありません。だんだんとエサを与えるのを焦らすようになり、ヒナの自立を促します。そうして野生で生きる術を身につけて一人前(一トリ前…?笑)のトキへと成長していくのです。毎日様々な表情をみせてくれるトキたち。この時期ならではの行動や親子・ヒナ同士のやり取りなどがじっくり観察できるトキ里山館へぜひ訪れてみてくださいね!( 竹内 遥香)
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ハンモック新調しました 6月2日
ボルネオオランウータンの展示場には消防ホースで作ったハンモックを設置しています。これは多種多様な行動ができるよう環境改善策の1つになると考えています。ハンモックは編み込みの中にエサを隠したり、上で寝転がったりなどさまざまな使い方があります。
以前まで設置していたものは、壊し好きなドーネにばらばらにされ、ハンモックとも呼べないようなものになってしまっていました(左の写真)。今回の新しいハンモックは2本の長い消防ホースで編み込み、壊されにくく、材料も少なめで作って設置しました(真ん中の写真)。初めは警戒していたドーネですが、すぐに慣れ、その日の午後にはハンモックの上でくつろいでいました。新しいものを与えるとどんな反応をするか私自身も楽しみなので、これからもいろいろなものを準備していきたいと思います。(林 皓太)
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赤ちゃん誕生で二重の喜び!! 4月9日
3月31日にユキヒョウのジーマ(ママ)が赤ちゃん1頭を出産しました。 初日から授乳も確認でき、生後10日目の今日もとても元気に過ごしています。
はじめてスカイ(パパ)とジーマをペアにした昨シーズンは残念ながら繁殖に至りませんでした。 しかし2年目の今シーズンは、職員一同一丸となって繁殖成功に導くことができました。
もちろん今後の成長もしっかりと見守り続けていかなければなりません。 ただそれに加え、赤ちゃん誕生を祈願しながら数カ月間かけて制作したユキヒョウ等身大親子像への願いが叶った?!
(過去に3年越し赤ちゃん誕生のレッサーパンダも、手作り親子像への子宝祈願が成就!!) 私にとっては今年最高の二重の喜びとなりました。 ありがとう。スカイ・ジーマ・そして赤ちゃん!! (企画教育係・獣医師 北川 和也)
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トキ CNペアさらにその後 4月1日
1月24日の投稿でお話した、トキのCNペアの続報です。12月ごろからトキは繁殖期に突入しているのですが、
ほかのトキのペアが交尾などをし始める時期になっても、CNペアではそのような行動は見られず、繁殖期特有の婚姻色(黒くなること)も、
メスに比べてオスはあまり濃くならず、まだ若いしいろいろと時間がかかるかな、と思いながら見守っていました。しかし3月19日、
ちゃんと交尾行動が確認できました!(拍手)最初はメスの背中にバランスよく乗ることができず、ドタバタしている感じでしたが、
メスはしっかり許容姿勢で、受け入れ態勢はばっちり!交尾の後には2羽とも鳴き声を発するのですが(おそらくこの鳴くところまでが交尾行動なのかなと思います)
これもばっちり2羽とも鳴いており、いい感じ、あともうちょっと!という感じでした。
日に日に交尾行動の回数も増え、下旬に入り巣作り行動も見られるようになりました。他のペアでは、3月中旬に産卵が始まり、CNペアでも下旬ごろには生むかなと、
職員同士でも今日かな?そろそろじゃない?と楽しみに待っていました。そしてついに3月26日の夕方、CNペアで初産卵を確認することができました!(大拍手)
産卵をしても巣材が足らない場合や、何かしらの理由で抱卵行動をとらないこともあるのですが、CNペアではメスが産卵した後、すんなりオスが抱卵を始めました。
巣作りや抱卵がうまくいかないトキも見てきたので、この行動にはうれしさと感動がこみあげてきました。動物達にも人と同じように様々な経験が必要です。
トキたちにとっても「繁殖期をこの相手と上手く乗り越えることができた」、という経験はとても大きなもので、良い経験は次の年にも生かされていきます。
繁殖期はまだまだ続くので、彼らがスムーズに、そしてうまく子育てを終えることができるように、人も陰で頑張らねばなりません。(足立 珠央)
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プチ模様替え 3月30日
これまで、サニーには採食時間を延ばし退屈な時間を減らすことを目的にいくつかのフィーダー(給餌装置)を作ってきましたが、
もうすっかり慣れてしまっているようで、採食時間は延ばしていても退屈そうに見えました。
そこで、ちょっとした刺激を与えるため展示場のプチ模様替えを行いました。
施設係のTさんにお願いし、重さ2トンのヒューム管(土管)を移動してもらいました。
ついでに、新しい丸木を1本入れてもらいました。
サニーを展示場に出すと、ヒューム管の臭いを嗅ぎ、後肢で押してみたり、体を擦り付けたり、普段しない行動が見られました。
場所を変えただけですが、少しは刺激になったようです。ちなみに新しい丸木は少し臭いを嗅ぐ程度でした。
ヒューム管に対する新しい行動は、結局その日だけで翌日からはいつもの使用方法になってしまいましたが、小さくてもいいので、
新しい刺激を与えられるようにしていこうと思います。(小倉 康武)
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