どうぶつえん日記

最新のどうぶつえん日記

トビの中手骨骨折   9月28日

  ケガをしたトビが動物園に運ばれてきました。右翼が下垂しており、X線検査により中手骨が骨折していることが分かりました。ケガをしてから時間があまり経っていなかったことと、傷が浅かったことが幸いして、髄内ピン(骨の中に金属の棒を入れて骨折を整復する方法)で治癒しました。ピンは骨の動揺が無いことを確認して除去しています。現在は、高さのある止まり木に留まることができるようになりました。このままリハビリが順調に進んで、雪が降る前には大空を舞えることを願っています。(千葉 友章)
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ミミゾー できるようになりました   9月28日

  こんにちは、ふれあいひろばでインコの担当をしています。今日は5種いるインコの中からルリコンゴウインコのミミゾーくんの最近できるようになったことを紹介したいと思います。ミミゾーくんは爪が伸びてしまっていて爪切りが必要な状況でした。①強制的に捕まえて切るか、②何かで擦れて短くなるのを待つか、③説得して爪切りをさせてもらうか、のどれにしようかと考えました。初めは②を期待して、止まり木を増やしたり、足のいろんなところに力がかかるような歪な形の木を足したりしましたが、あまり効果はありませんでした。では③をしてみようと思い、足をこちらが指定した場所に乗せてもらう練習を始めました。頑張ってできたらひまわりの種をご褒美にあげました。ミミゾーくんは前担当者がトレーニングをしていたことや、そもそもの賢さを存分に発揮して数日で足を出してくれるようになりました。次は爪切り本体に慣れる練習です。これもすんなりです。天才です。爪切りで爪を挟み、少し力を入れてみてもなんともありません、少しずつ圧をかけたり時間を長めに取ってみたりしてもしっかり足を出してくれて、とうとう爪切り練習から1ヶ月ほどで爪を切ることができました。(大拍手) ミミゾーくんにはご褒美もしっかりあげていますが、きちんと声で褒めると満足そうな嬉しそうな反応をしてくれます。たかが爪切りかもしれませんがそれを大きなストレスなくできたことはとても良かったと思います。なんせ爪切り練習にノリノリで参加してくれていたので、やってよかったなと、思います。(足立 珠央)
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3カ月が経ちました   9月13日

  いしかわ動物園にボルネオオランウータンのハッピーが来て3カ月が過ぎました。搬入当日が懐かしく感じるようなとても濃い3カ月だった気がします。一般公開から始まり、ハッピーの歓迎イベントや屋外展示場の練習など目まぐるしい日々でした。ハッピーが初めて見るガラス窓に顔をぶつけたり、地面に生えている草を避けながらおそるおそる歩いたりしていたことも、今ではそんなこともあったなーと思えるくらい今はゆったり、どっしりと過ごしています。手に取らなかったおもちゃで遊んだり、高い場所に登ったりする行動も見られるようになりました。また、ロングコール(※ロングコール:強いオスだけが発する縄張りや自分の強さを主張する数秒から数分続く鳴き声)も発するようになり、同じ環境にいるドーネやぼくにアピールもし始めました。だんだんと環境に慣れてきたハッピーはもしかしたらびっくりするような行動をしてくれるかもしれませんね。ぜひ、会いに来てください。(林 皓太)
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日々のメンテナンスが大切   9月13日

 ボルネオオランウータンのドーネとハッピーには、ほぼ毎日フィーダーを与えています。 2022年4月15日のどうぶつえん日記で紹介した黒い筒がドーネに好評だったためハッピーにも与えてみました。筒を地面に打ち付けて餌を出すドーネに対し、ハッピーは筒を持ち上げ、振って餌をふるい落とします。同じフィーダーでも2頭で餌の取り方の個性が出て面白いと思いました。しかしドーネとハッピーで力や使い方の差があるのかハッピーに与えた後は、だいぶダメージを負っています。そのままでも使えないことはないのですが餌がより簡単に取れたり、さらに壊れてしまうのも面白くないのでその都度修理しています。修理する際には簡単に壊れないように改良したり餌を取るための難易度を難しくしたりなどバージョンアップして与えています。今回は筒の中に木片をいれてみました。これでまた違った行動が見られるかもしれません。オランウータンの展示場に訪れた際はフィーダーをどう使うかも注目してみてください。(林 皓太)
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ウサギの親子展示はじめました   9月6日

  ふれあいひろばで、8月4日にウサギの赤ちゃんが誕生しました。いしかわ動物園では昨年からミニレッキスという品種を飼育しており、そのお母さんから、そっくりな4頭の子ウサギが産まれました。お母さんのトシコちゃんはとても人になついている為、子供たちもすんなりと人に慣れ、飼育員を見つけるとすぐにかけ寄ってきてくれます。ウサギの成長はあっという間です、毛も生えていない裸ん坊の状態で生まれた子供たちも、みるみるうちにうさぎらしくなってきました。親子の展示は、その日の気温や子ウサギの健康状態を見ながら行っています。不定期での展示にはなりますが、愛らしく走り回る子ウサギの姿をお見逃しなく。(佐藤 美樹)
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