最新のどうぶつえん日記
ライチョウの保護色 7月8日
みなさんは「保護色」という言葉を知っていますか?
「保護色」とは、生物が周囲の環境に似た色をもつことで、敵から身を隠したり、獲物を捕まえやすくしたりする状態のことです。
ニホンライチョウの模様も保護色の役割をしています!
先日、こんな写真が撮影できました。(非公開展示のためご覧いただくことはできません)
こちらは、繫殖中のメスが巣内にいる写真です。みなさん、どこにいるか気づきましたか?
実は、ここにいました。
たまたま、顔をうしろに向けていたので、周りの巣材と同化し、ぱっと見だと分からなくなっていました。
当園のニホンライチョウは観察しやすいので、改めてこのような写真が撮れると、動物の生存戦略に感心させられます。
みなさんも、動物園に来園した際は、いつもとは少し視点を変えて、その動物の生活背景を考えながら観察してみるとおもしろい発見があるかもしれません。
※比較として、野生のライチョウの様子を紹介します。保護色が役立っていますね。
(室岡 沙季)
「保護色」とは、生物が周囲の環境に似た色をもつことで、敵から身を隠したり、獲物を捕まえやすくしたりする状態のことです。
ニホンライチョウの模様も保護色の役割をしています!
先日、こんな写真が撮影できました。(非公開展示のためご覧いただくことはできません)
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こちらは、繫殖中のメスが巣内にいる写真です。みなさん、どこにいるか気づきましたか?
実は、ここにいました。
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たまたま、顔をうしろに向けていたので、周りの巣材と同化し、ぱっと見だと分からなくなっていました。
当園のニホンライチョウは観察しやすいので、改めてこのような写真が撮れると、動物の生存戦略に感心させられます。
みなさんも、動物園に来園した際は、いつもとは少し視点を変えて、その動物の生活背景を考えながら観察してみるとおもしろい発見があるかもしれません。
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※比較として、野生のライチョウの様子を紹介します。保護色が役立っていますね。
(室岡 沙季)
ケガした野生動物を見つけたら 7月4日
いしかわ動物園では、交通事故や窓ガラスへの衝突など、人為的な原因でケガをした野生動物の救護活動を行っています。
救護が必要な動物を見つけた時は、動物園に連絡の上で搬送していただいているのですが、中には救護の必要がない動物が運ばれてくることがあります。
ノウサギは幼獣だけで身を潜めている時間が長い
日常で野生動物をどのように取り扱うべきかを教えてもらう機会は非常に少ないので、救護の必要性を自身で判断することは困難です。
善意で遠くから動物を運んできてくださった方に、理由を説明して元いた場所に戻していただくことは、非常に心苦しくなります。
搬送されてきた動物をただ受け入れるだけでなく、野生動物について正しい知識を普及啓発することも、結果として救護活動につながるのではと考えました。
そこで「ケガした野生動物を見つけたら」というレクチャーを昨年から始めました。
レクチャーの様子
野生動物の救護について解説し、実際に救護した動物の飼育現場を見学していただくことにより、野生動物への理解を深めていただくという内容です。
救護した動物の飼育現場の見学
内容が一方的にならないようにアンケートをとり、難易度や理解度を確認しながら行いました。
4回分のアンケート結果
おかげさまで予約が定員に達することが多く、参加された方にとって、野生動物について少しでも考えるきっかけになっていることを願っております。
今後も定期的にこのレクチャーを行い、野生動物の救護活動に取り組んでいきたいと思います。
(動物病院 千葉 友章)
救護が必要な動物を見つけた時は、動物園に連絡の上で搬送していただいているのですが、中には救護の必要がない動物が運ばれてくることがあります。
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ノウサギは幼獣だけで身を潜めている時間が長い
日常で野生動物をどのように取り扱うべきかを教えてもらう機会は非常に少ないので、救護の必要性を自身で判断することは困難です。
善意で遠くから動物を運んできてくださった方に、理由を説明して元いた場所に戻していただくことは、非常に心苦しくなります。
搬送されてきた動物をただ受け入れるだけでなく、野生動物について正しい知識を普及啓発することも、結果として救護活動につながるのではと考えました。
そこで「ケガした野生動物を見つけたら」というレクチャーを昨年から始めました。
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レクチャーの様子
野生動物の救護について解説し、実際に救護した動物の飼育現場を見学していただくことにより、野生動物への理解を深めていただくという内容です。
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救護した動物の飼育現場の見学
内容が一方的にならないようにアンケートをとり、難易度や理解度を確認しながら行いました。
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4回分のアンケート結果
おかげさまで予約が定員に達することが多く、参加された方にとって、野生動物について少しでも考えるきっかけになっていることを願っております。
今後も定期的にこのレクチャーを行い、野生動物の救護活動に取り組んでいきたいと思います。
(動物病院 千葉 友章)
リクガメたち用コマツナ原木 6月26日
4月から担当替えがあり、新しくリクガメや鳥たちの担当になりました。
リクガメを観察していると、与えているエサ以外に落ち葉などもよく食べていることが分かりました。
与えているエサを残しているのに他のものを食べたり、糞中に砂が混じったりしているのを見て、フィーダーを活用すれば与えている野菜をもっとしっかりと食べてくれるのでは? と考えて、新しい給餌方法を考えてみることにしました。
今までエサを与える時は、床に直接エサを置いて食べさせていましたが、本来、生えている野草や木の葉を噛みちぎって食べる動物なので、それを再現できないかと考えました。
生えた植物をかみちぎっています
主食として与えているのがコマツナなので、コマツナを差して与えられるように、シイタケ原木ならぬ、コマツナ原木方式でエサを与えられるようにフィーダーを作ってみることにしました。
アルダブラゾウガメは体が大きい上に首もかなり伸ばすことができるので、縦型に。
コマツナ原木縦型
ケヅメリクガメやヒョウモンガメのチームは、大きさもバラバラで首もあまり伸びないので、横型で作ってみました。
コマツナ原木横型
結果は大成功! リクガメたちは噛みちぎってエサを食べるようになり、差して食べられなかった根本部分以外はきれいになくなるようになりました!(^^)!
ちなみに、「噛みちぎって」食べていますが、リクガメには歯はなく、くちばしを使って食べているんですよ!
今後はもっとフィーダーの数を増やしたり、新しいフィーダーにも挑戦したりしていきたいと思います。
また、今回フィーダーを作る時に使用するためのドライバドリルや、カメたちが食べられる牧草の種をほしい物リストでご寄付いただきました。
ご寄付いただいたドライバドリル
この場を借りてお礼申し上げます。今後も大切に活用させていただきます。
これからもカメたちがより良く過ごすことができるように、色々と挑戦していきたいと思いますので、ぜひ注目してくださいね。
(市保 友恵)
カメたちの生活の質向上を目指して
リクガメを観察していると、与えているエサ以外に落ち葉などもよく食べていることが分かりました。
与えているエサを残しているのに他のものを食べたり、糞中に砂が混じったりしているのを見て、フィーダーを活用すれば与えている野菜をもっとしっかりと食べてくれるのでは? と考えて、新しい給餌方法を考えてみることにしました。
今までエサを与える時は、床に直接エサを置いて食べさせていましたが、本来、生えている野草や木の葉を噛みちぎって食べる動物なので、それを再現できないかと考えました。
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生えた植物をかみちぎっています
主食として与えているのがコマツナなので、コマツナを差して与えられるように、シイタケ原木ならぬ、コマツナ原木方式でエサを与えられるようにフィーダーを作ってみることにしました。
アルダブラゾウガメは体が大きい上に首もかなり伸ばすことができるので、縦型に。
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コマツナ原木縦型
ケヅメリクガメやヒョウモンガメのチームは、大きさもバラバラで首もあまり伸びないので、横型で作ってみました。
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コマツナ原木横型
結果は大成功! リクガメたちは噛みちぎってエサを食べるようになり、差して食べられなかった根本部分以外はきれいになくなるようになりました!(^^)!
ちなみに、「噛みちぎって」食べていますが、リクガメには歯はなく、くちばしを使って食べているんですよ!
今後はもっとフィーダーの数を増やしたり、新しいフィーダーにも挑戦したりしていきたいと思います。
また、今回フィーダーを作る時に使用するためのドライバドリルや、カメたちが食べられる牧草の種をほしい物リストでご寄付いただきました。
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ご寄付いただいたドライバドリル
この場を借りてお礼申し上げます。今後も大切に活用させていただきます。
これからもカメたちがより良く過ごすことができるように、色々と挑戦していきたいと思いますので、ぜひ注目してくださいね。
(市保 友恵)
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カメたちの生活の質向上を目指して
キリンの新・給餌器「ぐるりん棒」 6月9日
先日、アフリカの草原にある屋外展示場の一角に、キリンのための新しい給餌器「回転式エサ吊り棒」を設置しました。
回転式エサ吊り棒
これまで屋外展示場での給餌は朝のみで、エサを食べ終わるとキリンたちは奥のほうで過ごすことが多く、お客様からは少し見えづらい状況でした。
「もっと見やすい場所で、作業の合間にもエサを与えられたらいいね」と、他の職員とも話し合い、この給餌器の設置を決めました。
ここに設置しています
この給餌器は、電柵の内側でエサを取り付け、人の手で回してキリン側にエサを移動させる仕組みです。
ぐるりと回す動作から、私は勝手に「ぐるりん棒」と呼んでいます。
ちなみに、エサの吊り上げも棒の回転もすべて人力です…。
設置後、普段からよく食べている枝葉を吊るしてみたところ、メスのアイとマリは特に警戒することもなく、すぐに食べてくれました。
一方で、オスのジャンプとジャジャマルは、エサが揺れるのが気になるのか、少し警戒している様子でした。
見慣れないものには慎重なようです。
ぐるりん棒で採餌
普段より高い位置にあるエサを、長い舌を使ってじっくりと食べる姿は、野生での行動に近いと感じられます。
ご来園の際は、「ぐるりん棒」でゆったりとエサを食べるキリンたちの姿をぜひご覧ください。
(木村 元大)
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回転式エサ吊り棒
これまで屋外展示場での給餌は朝のみで、エサを食べ終わるとキリンたちは奥のほうで過ごすことが多く、お客様からは少し見えづらい状況でした。
「もっと見やすい場所で、作業の合間にもエサを与えられたらいいね」と、他の職員とも話し合い、この給餌器の設置を決めました。
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ここに設置しています
この給餌器は、電柵の内側でエサを取り付け、人の手で回してキリン側にエサを移動させる仕組みです。
ぐるりと回す動作から、私は勝手に「ぐるりん棒」と呼んでいます。
ちなみに、エサの吊り上げも棒の回転もすべて人力です…。
設置後、普段からよく食べている枝葉を吊るしてみたところ、メスのアイとマリは特に警戒することもなく、すぐに食べてくれました。
一方で、オスのジャンプとジャジャマルは、エサが揺れるのが気になるのか、少し警戒している様子でした。
見慣れないものには慎重なようです。
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ぐるりん棒で採餌
普段より高い位置にあるエサを、長い舌を使ってじっくりと食べる姿は、野生での行動に近いと感じられます。
ご来園の際は、「ぐるりん棒」でゆったりとエサを食べるキリンたちの姿をぜひご覧ください。
(木村 元大)
新しく仲間入り! 5月24日
4月26日~29日のゴールデンウィーク前半、郷土の水辺に新しい魚たちが仲間入りしました。
可愛く立派な魚たち
それは来園者の皆さんに描いてもらった様々な魚たちです。
4月下旬から設備点検のため、「河口の自然」水槽の展示を中止していました。
そこで展示に代わるものとして、「みんなのお絵かき水槽」を開催しました。
開始初日から、次々と展示される魚たち。
あっという間に水槽は埋まり、4日間で500点以上の魚たちが登場しました。
にぎやかになりました
実物をしっかりと見て描かれたもの、魚の種名もちゃんと書かれたもの、想像上の個性豊かなもの、紙を折って魚の形にしたもの…展示されている魚たちも様々です。
本来の住人たちがいない水槽を賑やかに、鮮やかに飾ってくれました。
個性豊かな魚たち
思い付きで発案した「みんなのお絵かき水槽」ですが、あまり集まらなかったらどうしようと不安もありました。
そんな不安も吹っ飛ぶくらい、たくさんの方が魚に興味を持ってお絵かきをしてくださいました。
全ての魚たちを貼れるスペースが無いので、一部の魚たちだけ水槽の調整が終わるまでの期間限定で展示しています。
お絵かきしていただいた全ての皆様、ご協力ありがとうございました。
(北地 真理子)
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可愛く立派な魚たち
それは来園者の皆さんに描いてもらった様々な魚たちです。
4月下旬から設備点検のため、「河口の自然」水槽の展示を中止していました。
そこで展示に代わるものとして、「みんなのお絵かき水槽」を開催しました。
開始初日から、次々と展示される魚たち。
あっという間に水槽は埋まり、4日間で500点以上の魚たちが登場しました。
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にぎやかになりました
実物をしっかりと見て描かれたもの、魚の種名もちゃんと書かれたもの、想像上の個性豊かなもの、紙を折って魚の形にしたもの…展示されている魚たちも様々です。
本来の住人たちがいない水槽を賑やかに、鮮やかに飾ってくれました。
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個性豊かな魚たち
思い付きで発案した「みんなのお絵かき水槽」ですが、あまり集まらなかったらどうしようと不安もありました。
そんな不安も吹っ飛ぶくらい、たくさんの方が魚に興味を持ってお絵かきをしてくださいました。
全ての魚たちを貼れるスペースが無いので、一部の魚たちだけ水槽の調整が終わるまでの期間限定で展示しています。
お絵かきしていただいた全ての皆様、ご協力ありがとうございました。
(北地 真理子)