どうぶつえん日記

最新のどうぶつえん日記

ドバトの皮下気腫  12月2日

 ケガしたドバトの幼鳥が保護されました。まだ自力で餌を採ることができないので、 挿し餌(ヒトが幼鳥に直接餌を与えること)を開始しました。 食欲旺盛で、飼育部屋の扉を開けた途端に私の頭に飛び乗る程元気いっぱいでしたが、 ある朝見てみると首回りがパンパンに腫れてぐったりしていました。X線検査をしてみると、皮膚の下に大量の空気が溜まっていることが分かりました。 皮下気腫です。すぐに患部に針を刺して吸引処置を開始しますが、また腫れてしまいます。 おそらく気嚢(鳥類特有の呼吸器)や気管等を損傷しているため、そこから皮下に空気が漏れている可能性があります。 気嚢は薄い組織なので縫合することはできません。軽度であれば損傷部位は数週間で塞がりますが、塞がるまで体力が持つか心配です。 そこで、皮膚の一部に少し穴を開け、チューブを留置して空気の逃げ道を作ることにしました。留置すると空気が抜けて腫れは治まり、 再び餌をねだり始めました。現在はチューブを除去しても腫れることなく、元気に過ごしています。 立派に育って放鳥する楽しみが半分、別れの時が名残惜しい寂しさが半分です。(動物病院 千葉友章)
ドバトのヒナの写真 ドバトのヒナの写真 ドバトのヒナの写真

トキ、佐渡島へ  11月3日

  10月26日、トキの移送を行いました。毎年のことなのでもうご存知の方も多いかと思いますが、 いしかわ動物園を含む分散飼育地で繁殖したトキの子供たちは全て佐渡島へ移送をしています。 当園からトキを佐渡島へ送るのは今年で12年目、合計で78羽になります。今年は当園生まれの若鳥3羽と、 ペア交換のために成鳥1羽を移送しました。佐渡島へ渡った当園生まれのトキは、野生復帰の訓練を受け、佐渡島で放鳥されていきます。 臆病で神経質なトキたちにとって、何時間にも及ぶ移送や慣れない環境での暮らし、知らないトキに会うのは驚きや不安であったかもしれません。 ですが佐渡島へ到着した日、「いしかわから来た子たち、池に入り採餌行動を確認できていますよ」と連絡を貰い、 ほっと一安心することができました。彼らが無事に放鳥され、野生で暮らしていけるよう願うばかりです。(足立 珠央)

サニー給餌器の写真 サニー給餌器の写真2

世界ユキヒョウの日  10月28日

 10月23日は「世界ユキヒョウの日」です。多くの方々にユキヒョウの素晴らしさと保護の大切さを実感していただきたい日です。 まず9月下旬に等身大親子のジオラマ展示を開始し、イベントではお客様へフィギュアをお贈りしました。 当初はコロナ禍において、経費を抑えた効果的な展示物はないかと企画教育係での話し合い。その後は材料の選定購入、展示台や解説板の設置。 おはなし会やクイズ大会の企画運営などかなりのボリューム。さらにクイズのトップ賞としてお贈りしたフィギュアケースの選定や背景案(夏Ver.と冬Ver.)は園長の提案。 当日は関西方面など他県からも足をお運びいただき、新聞やネットニュースにも取り上げていただきました。 ジオラマは一人でコツコツと制作していますが、これらが起動発進できるのも、本当に多くの方々のご協力があっての事だと実感しました。 今後も野生動物の現状をお伝えしながら、沢山の方々が楽しめる企画を実行できたらと思っていますので、皆様のお力添えをよろしくお願いいたします。(企画教育係・獣医師 北川 和也)
等身大ユキヒョウの写真 ユキヒョウフィギュアの写真 贈呈の写真

サニーの採食時間を延ばす取り組み⑧   10月22日

 サニーの採食時間を延ばすため、展示場の砂の中にリンゴを埋めて探させています。 深さは20~30㎝くらいです。これまでは、砂場の範囲が少なく埋める場所も限られていました。 そこで、2トンダンプ5杯分の砂を新たに搬入しました。砂山が5つできたので、早速中にリンゴを隠してみました。 サニーは、突然現れた砂山に警戒していましたが、すぐにリンゴを探し出し食べていました。 砂場が広くなったので、リンゴを埋める場所が増え、より探索範囲と探索時間が増えました。 砂場を広くすることは、採食時間を延ばすこと以外に肢への負担を減らすメリットもあります。 むしろ、高齢になってきたサニーにとっては、こっちの方が大事かもしれません。 なるべく柔らかい砂の上で過ごしてほしいのですが、若い頃コンクリートの上で過ごすことが多かったサニーは、あまり砂場には入りません。 そこで、砂の中にリンゴを隠し、探しながら砂場を歩いてもらおうと考えています。 なかなか思った通りに歩いてくれませんが、今後も砂場は広げて砂の上で過ごす時間を増やしていきたいと思っています。(小倉 康武)
サニーの写真 サニーの写真 サニーの写真

感謝  10月15日

  今年の夏は例年にも増して暑い夏となりました。「ネコたちの谷」の動物たちには何とか避暑地を作ってあげようと試行錯誤でした。 そんな中、いつも「ネコたちの谷」の動物たちを気にかけてくれるファンの方達が扇風機の寄付を申し出てくれたのです。 それだけでもありがたいことなのですが、その後も壁掛けの扇風機や、なんとエアコンまでも寄付していただきました! 中々設置してあげられなかった場所にも設置することができました。 これで動物たちも過ごしやすくなると思います。本当にありがとうございました。大切に使わせていただきます!(村田 真澄)

クリスの写真 ララの写真