最新のどうぶつえん日記
毛刈りの季節がやってきました 4月21日
綺麗に咲いていた桜も散り始め、暖かい日が多くなってきました。
私たちにとっては過ごしやすい季節ですが、動物にとってはこの暖かさも油断ならないことがあります。
特にこれから夏にかけての気温変化は、もともと寒いところで暮らしている動物や温度変化に弱い動物には、耐えがたいものになってしまいます。
動物園では冷房を使ったり、氷を置いてみたりいろいろな対策をしていますが、特別な対策が必要な動物もいます。
それが、ふれあいひろばにいるアルパカとヒツジです。
アルパカとヒツジは毛が生え変わらずにずっと伸び続けるので、一年間で蓄えたモコモコの毛を私たちで刈ってあげないといけません。
毛刈り前のキャンディ
暑さがひどくなる前に毛を刈ってあげたいので、毎年4月から5月、遅くても6月には毛刈りをします。
今年はまず初めにアルパカのキャンディの毛刈りをしました。
毛刈りの様子
キャンディは当園にいる3頭のアルパカの中でも一番やせ型なので、毛を刈った後はかなりスマートな見た目になっています。
ちなみにアルパカの毛刈りは胴回りの毛さえ刈ってあれば、頭や脚などの部位に毛が残っていても暑さの観点では問題はないとされているので、アルパカのヘアスタイルなどをデザインカットしてアルパカの個性を出しているところもあります。
キャンディも今回は頭と脚、そして尻尾の毛を残して少し可愛らしくしてあります。
毛刈り後のキャンディ
アルパカやヒツジの毛を刈るのは暑さ対策や私たち人間が彼らの毛を利用するためだけではなく、それ以外の役割もあります。
例えば、毛刈りをすることで普段簡単には見られない皮膚の状態を確認したり、伸びすぎた毛に排泄物が付いて病気の原因になるのを防いだりすることができます。
1年に1回しかしない毛刈りですが、動物にとっても飼育する私たちにとっても大事なお世話の一つです。
今後も順番にアルパカとヒツジたちの毛刈りを行っていくので、ぜひ毛刈りの前も後も両方ご覧になって動物たちの姿の変化を楽しんでみてください。
(脇 慎之介)
私たちにとっては過ごしやすい季節ですが、動物にとってはこの暖かさも油断ならないことがあります。
特にこれから夏にかけての気温変化は、もともと寒いところで暮らしている動物や温度変化に弱い動物には、耐えがたいものになってしまいます。
動物園では冷房を使ったり、氷を置いてみたりいろいろな対策をしていますが、特別な対策が必要な動物もいます。
それが、ふれあいひろばにいるアルパカとヒツジです。
アルパカとヒツジは毛が生え変わらずにずっと伸び続けるので、一年間で蓄えたモコモコの毛を私たちで刈ってあげないといけません。
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毛刈り前のキャンディ
暑さがひどくなる前に毛を刈ってあげたいので、毎年4月から5月、遅くても6月には毛刈りをします。
今年はまず初めにアルパカのキャンディの毛刈りをしました。
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毛刈りの様子
キャンディは当園にいる3頭のアルパカの中でも一番やせ型なので、毛を刈った後はかなりスマートな見た目になっています。
ちなみにアルパカの毛刈りは胴回りの毛さえ刈ってあれば、頭や脚などの部位に毛が残っていても暑さの観点では問題はないとされているので、アルパカのヘアスタイルなどをデザインカットしてアルパカの個性を出しているところもあります。
キャンディも今回は頭と脚、そして尻尾の毛を残して少し可愛らしくしてあります。
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毛刈り後のキャンディ
アルパカやヒツジの毛を刈るのは暑さ対策や私たち人間が彼らの毛を利用するためだけではなく、それ以外の役割もあります。
例えば、毛刈りをすることで普段簡単には見られない皮膚の状態を確認したり、伸びすぎた毛に排泄物が付いて病気の原因になるのを防いだりすることができます。
1年に1回しかしない毛刈りですが、動物にとっても飼育する私たちにとっても大事なお世話の一つです。
今後も順番にアルパカとヒツジたちの毛刈りを行っていくので、ぜひ毛刈りの前も後も両方ご覧になって動物たちの姿の変化を楽しんでみてください。
(脇 慎之介)
「取り出し方の変化」 4月20日
以前から、サニーにはフィーダー(給餌器)として、中にヘイキューブ(乾草を固めた物)を入れた消防ホースを与えていました。
以前は、鼻で消防ホースを掴んで振り上げ、頭にぺちっと当ててから力強く地面に叩きつけて、その勢いでヘイキューブを取り出していました。
消防ホースを叩きつけるサニー
叩きつける時の音は隣の獣舎にいても聞こえるほど大きく、音を聞くだけで「お!がんばっとるな」と思っていました。
何なら勢いが強すぎて観覧通路までヘイキューブが飛んで行く事もあり、来園者に当たっては大変ということで、数年前から休園日限定のフィーダーとして使っていました。
ところが、最近休園日に消防ホースを与えてみても、あの地面に叩きつける音は聞こえてきません。
じっくり観察してみると、鼻を使い消防ホースをやさしく掴み、絶妙な力加減で程よく中に空間を作り、ぽろぽろとその場に落とし、取り出していました。
消防ホースの中に空間を作るサニー
確かに、労力をあまり使わずに取り出している点では、「考えたなぁ、賢いなぁ」と思いますが、個人的には以前の取り出しかたの方が迫力があって好きだったので、またあの音聞きたいなぁと思っています。
もう少し様子を見て、やはり振り上げずに取り出すのであれば、ヘイキューブが観覧通路に飛ぶ心配もないので、開園日に消防ホースを与えてもいいかなと思っています。
(小倉 康武)
以前は、鼻で消防ホースを掴んで振り上げ、頭にぺちっと当ててから力強く地面に叩きつけて、その勢いでヘイキューブを取り出していました。
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消防ホースを叩きつけるサニー
叩きつける時の音は隣の獣舎にいても聞こえるほど大きく、音を聞くだけで「お!がんばっとるな」と思っていました。
何なら勢いが強すぎて観覧通路までヘイキューブが飛んで行く事もあり、来園者に当たっては大変ということで、数年前から休園日限定のフィーダーとして使っていました。
ところが、最近休園日に消防ホースを与えてみても、あの地面に叩きつける音は聞こえてきません。
じっくり観察してみると、鼻を使い消防ホースをやさしく掴み、絶妙な力加減で程よく中に空間を作り、ぽろぽろとその場に落とし、取り出していました。
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消防ホースの中に空間を作るサニー
確かに、労力をあまり使わずに取り出している点では、「考えたなぁ、賢いなぁ」と思いますが、個人的には以前の取り出しかたの方が迫力があって好きだったので、またあの音聞きたいなぁと思っています。
もう少し様子を見て、やはり振り上げずに取り出すのであれば、ヘイキューブが観覧通路に飛ぶ心配もないので、開園日に消防ホースを与えてもいいかなと思っています。
(小倉 康武)
「揺らしてくれたけど…」 4月17日
サニーの飼育環境がより良くなるように、これまでフィーダー(給餌器)を作ってきましたが、ここ最近はアイデアが浮かばず、なかなか作れていませんでした。
しかし、あるアフリカゾウの映像からヒントをもらい、新しいフィーダーを作ることにしました。
そのアフリカゾウは、鼻が届かない高い位置の木の実を取るために、木を鼻で揺すって木の実を落とすという方法をとっていました。
この、「揺すって、落とす」行動をとらせることはできないか?と考え、施設係さんにも協力してもらい、ポリタンクを取り付けた長い丸太を立て、揺らせるように緩めにチェーンで石柱に固定しました。
キリンユニックで丸太を立てます
安全面を考慮し、万が一チェーンが切れても丸太が倒れないように、ストッパー用のチェーンも張りました。
高い位置にぶら下がったポリタンク
翌日、どんな反応するかな?とワクワクしながら観察していましたが、サニーは全く触りません…。その後、時間を見つけて観察していましたが、動かす様子は見られませんでした。
10日ほどして、ようやく動かした形跡を見つけました。
しかし、実際に動かしているところは見ることが出来ませんでした。
それから数日経ったある日、獣舎の裏から丸太が揺れているのが見えました!
急いで観覧通路に回り、期待して見るとサニーは丸太でおしりをかいていました…(笑)
おしりをかくサニー
今現在も、鼻で揺する行動は見られていません。
サニーのやる気がないのか?分かっていないのか?フィーダーの構造の問題なのか?もう少し観察と考察が必要です。
(小倉 康武)
しかし、あるアフリカゾウの映像からヒントをもらい、新しいフィーダーを作ることにしました。
そのアフリカゾウは、鼻が届かない高い位置の木の実を取るために、木を鼻で揺すって木の実を落とすという方法をとっていました。
この、「揺すって、落とす」行動をとらせることはできないか?と考え、施設係さんにも協力してもらい、ポリタンクを取り付けた長い丸太を立て、揺らせるように緩めにチェーンで石柱に固定しました。
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キリンユニックで丸太を立てます
安全面を考慮し、万が一チェーンが切れても丸太が倒れないように、ストッパー用のチェーンも張りました。
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高い位置にぶら下がったポリタンク
翌日、どんな反応するかな?とワクワクしながら観察していましたが、サニーは全く触りません…。その後、時間を見つけて観察していましたが、動かす様子は見られませんでした。
10日ほどして、ようやく動かした形跡を見つけました。
しかし、実際に動かしているところは見ることが出来ませんでした。
それから数日経ったある日、獣舎の裏から丸太が揺れているのが見えました!
急いで観覧通路に回り、期待して見るとサニーは丸太でおしりをかいていました…(笑)
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おしりをかくサニー
今現在も、鼻で揺する行動は見られていません。
サニーのやる気がないのか?分かっていないのか?フィーダーの構造の問題なのか?もう少し観察と考察が必要です。
(小倉 康武)
新しく仲間入りした「かえで」の近況報告 4月12日
3月3日にいしかわ動物園にお嫁入りしたレッサーパンダの「かえで♀」が来て、早いもので1カ月が経ちました。最近の近況をお知らせします。
動物園での検疫が終わり、小動物プロムナードで展示を開始してからは、順応が早くてすぐ室内展示場にも慣れ、アクロバティックな動きを見せてくれてました。
アクロバティックなかえで
屋外展示場では運動神経抜群なので脱走しないかハラハラしましたが、今では落ち着いて木の上で休んだり展示場を探索したりと安心して見ていられるようになりました。 お昼のお食事タイムの時は、ゆっくりと餌台の方に寄ってきてかわいらしく大好物のリンゴを食べる姿に、お客さんからは大好評をいただいています。
リンゴを食べるかえで
少し臆病なところもあって、ちょっといつもと違うことがあると、すぐに木の上に登って中々下りてこないという事もありますが、環境にも慣れて餌もモリモリと食べているので一安心というところです。
木の上でもリンゴをモリモリ
今年の冬からは「ヒナタ♂」との同居展示も行う予定ですので、来年の二世誕生を期待してこの若いカップルを温かく見守っていてください。
(卜部 倫昭)
動物園での検疫が終わり、小動物プロムナードで展示を開始してからは、順応が早くてすぐ室内展示場にも慣れ、アクロバティックな動きを見せてくれてました。
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アクロバティックなかえで
屋外展示場では運動神経抜群なので脱走しないかハラハラしましたが、今では落ち着いて木の上で休んだり展示場を探索したりと安心して見ていられるようになりました。 お昼のお食事タイムの時は、ゆっくりと餌台の方に寄ってきてかわいらしく大好物のリンゴを食べる姿に、お客さんからは大好評をいただいています。
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リンゴを食べるかえで
少し臆病なところもあって、ちょっといつもと違うことがあると、すぐに木の上に登って中々下りてこないという事もありますが、環境にも慣れて餌もモリモリと食べているので一安心というところです。
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木の上でもリンゴをモリモリ
今年の冬からは「ヒナタ♂」との同居展示も行う予定ですので、来年の二世誕生を期待してこの若いカップルを温かく見守っていてください。
(卜部 倫昭)
ヒツジの赤ちゃん愛称「こんぶ」になりました! 4月10日
3月5日にヒツジのおこげ(メス)とひじき(オス)の間に赤ちゃん(オス)が生まれました。
3月20日の一般公開日から4月2日までX(旧Twitter)にて愛称募集を行い、集計の結果、赤ちゃんの愛称は「こんぶ」に決まりました。
0日齢
「こんぶ」たちはヒツジの中でも「サフォーク」という品種で、頭と脚が黒色、体には白色の毛が生えているのが特徴です。
生まれたばかりの「こんぶ」にはまだ白色の毛が生えておらず、全身真っ黒でした。今ではうっすらと体に白い毛が生えてきて少しだけグレーっぽくなってきました。
現在
生まれたときは2.5kgだった体重も1カ月たった今ではもう10kgを超え、だんだんと体重測定が大変になってきました。
「こんぶ」は寝ている時間も多いですが起きているときはとても活発で、お母さんのおこげと一緒に草を食べる練習をしたり、展示場を駆けたり跳ねたりしています。
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こんぶとゲンキ
現在は14時10分から母親のおこげと一緒に展示をしているので、「こんぶ」の元気いっぱいな姿を皆さんもぜひご覧になってください。
(脇 慎之介)
3月20日の一般公開日から4月2日までX(旧Twitter)にて愛称募集を行い、集計の結果、赤ちゃんの愛称は「こんぶ」に決まりました。
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0日齢
「こんぶ」たちはヒツジの中でも「サフォーク」という品種で、頭と脚が黒色、体には白色の毛が生えているのが特徴です。
生まれたばかりの「こんぶ」にはまだ白色の毛が生えておらず、全身真っ黒でした。今ではうっすらと体に白い毛が生えてきて少しだけグレーっぽくなってきました。
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現在
生まれたときは2.5kgだった体重も1カ月たった今ではもう10kgを超え、だんだんと体重測定が大変になってきました。
「こんぶ」は寝ている時間も多いですが起きているときはとても活発で、お母さんのおこげと一緒に草を食べる練習をしたり、展示場を駆けたり跳ねたりしています。
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こんぶとゲンキ
現在は14時10分から母親のおこげと一緒に展示をしているので、「こんぶ」の元気いっぱいな姿を皆さんもぜひご覧になってください。
(脇 慎之介)