展示動物紹介
小動物プロムナード Small Mammal Promenade
ここでは2つの大陸に生息する小動物を紹介しています。
1種目は南アメリカ大陸のマ-ラ、そしてもう1種はユ-ラシア大陸のレッサ-パンダです。
これらの動物たちの観察を通じて、それぞれの生息する環境に思いをはせてみるのも楽しいでしょう。
レッサーパンダ Ailurus fulgens
外国 語の 表記 |
Red Panda 小熊猫 레서판다 |
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分類 | 食肉目 レッサーパンダ科 |
分布 | 南アジアから東南アジア |
保護 | 国際希少野生動植物種、CITES(附属書Ⅰ)、IUCN(VU) |
マーラ Dolichotis patagaonum
外国 語の 表記 |
Mara 巴塔哥尼亞瑪拉 파타고니아 마라 |
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分類 | 齧歯目 テンジクネズミ科 |
分布 | 南アメリカ |
保護 | IUCN(NT) |
南アメリカ大陸の「パンパ」と呼ばれる草原地帯に生息し、主としてイネ科の草を食べています。耳は大きめで、まるでウサギのようにも見えますが、実はネズミの仲間なのです。昼行性であり、よく日光浴をしていますが、夜間は地面に掘った巣穴の中で休んでいます。
繁殖期には大きな群れを形成し、共同の巣穴の中で出産します。巣穴では通常自分の子にだけ授乳をして育てます。
細長い四肢と、お尻の白色の毛は、まるで子ジカのようにも見えますね。
中国南西部からネパールにかけての標高の比較的高いところで生活しており、北陸の夏の暑さはちょっと苦手です。 そのため夏期は寝室内にエアコンをかけて過ごしやすくしています。
通常は群れで生活することはなく、単独で生活していますが、繁殖時期である1月から3月くらいまでは、オスとメスが行動を共にします。 そのため動物園でも繁殖期以外は個別に飼育しています。
主食は笹やタケノコ、果実などですが、小動物・鳥の卵・昆虫なども食べる雑食性の動物です。 エサを食べる時は、前足の5本の指と手のひらにある突起を使って、片手でも器用にエサをつかんで食べることができます。 これはジャイアントパンダも同様です。また足には鋭い爪があり上手に木に登ることができます。
夜行性であるため、昼間はお気に入りの木の上で寝ている姿をよく観察できます。
中国南西部(四川省・雲南省)に生息している「シセンレッサーパンダ」と、ネパールなどの高原に生息している「ネパールレッサーパンダ」など 亜種の存在が確認されています。当園では「シセンレッサーパンダ」を飼育展示しています。
オスの「ヒナタ」と、メスの「サン」、「アヤメ」、「マリン」の合計4頭を飼育展示しています。